さくらのもり歯科医院

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狂言を鑑賞して気が付いたこと

こんにちは、なるせあきこです。

 

秋と言えば○○の秋

秋と言えばスポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、行楽の秋・・・・

いろんな秋がありますが、今回芸術の秋を堪能してきました。

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狂言鑑賞へ行ってきました

先日、日本の伝統芸能である「狂言」を鑑賞する機会に恵まれ、
文化庁主催文化芸能による子供の育成事業
「大蔵流狂言山本会本公演」の鑑賞会へ行ってきました。

・木に実っている柿を盗み食いした山伏が懲らしめられる「柿山伏」
・猛毒が入っていると預かった桶の中身を食べてしまう「附子」
などを鑑賞してきたのですが、
もともと子どもに向けての鑑賞会で、演目の前には簡単な説明があり、
演者が何を言っているのか、どういう状況なのかを知ってから鑑賞しましたので
とても興味深く鑑賞することができました。

今回の鑑賞会の中には、狂言についての歴史、舞台や道具について、
衣装のこと、言葉や演じ方などの講話もあり、
人間の愚かしさを面白く表現しながらも、
言葉を大事にしたり、謙虚さや思いやり、礼を尽くすといった考えが
日本にはあったことを狂言は伝えてくれていることを知りました。

 

結婚式で「別れる」「切れる」、受験生へ「落ちる」「滑る」

結婚式で「別れる」「切れる」、受験生へ「落ちる」「滑る」は使わないようにと気を付けます。
これも、日本人が言葉を大事にしてきた文化なんだそうです。

人からの言葉で嬉しくなることもあれば、悲しくなることもあります。

このように言葉には人の心を動かすことから、
昔の人は言葉には魂があるのではないかと考え
「ことだま」という言葉が生まれたほど。

そんな言葉を「点」、
「点」と「点」をつなぐ「線」は観客の感性

なので、狂言では少ない言葉をゆっくりと話のだそうです。

 

「言葉の無駄遣いをしていませんか?」

今回の鑑賞会の中で
「言葉の無駄遣いをしていませんか?」
と人間国宝の山本東次郎さまから観客席に向かって問われました。

狂言の話し方に比べたら、今はより早くよりたくさん話しています。

自分の言葉が「点」で、その点をつなぐのが相手だなんて考えもしていませんでした。

ですが、わたしが発した言葉で相手が喜ぶこともあれば傷つくこともあるのは事実です。

相手と顔を合わせて話すこともあれば、
顔を合わせなくても話せる電話もあれば、
顔も声もわからない、文字だけで伝えるメールやSNSなど、
言葉を伝えるツールも多様化してきています。

先日も、ラインでのやり取りの際、私の意図が伝わらず相手を混乱させてしまったばかりです。

たくさんのツールでたくさんの言葉を操る今だからこそ、
言葉は無駄遣いではなく、正確に相手に伝わるよう上手に使っていきたいと思った狂言鑑賞でした。

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なるせ あきこ

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